九州大学文学部・大学院人文科学府・大学院人文科学研究院

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英語学・英文学研究室

重厚な伝統と柔軟なパースペクティヴ

英語学・英文学研究室は、現在学部には4名、大学院には5名の専任教員と1名の外国人教師、3〜4名の学内外からの非常勤講師、学部生40名、大学院生20名程を擁する、文学部でも有数の大所帯です。教育・研究はイギリス文学、アメリカ文学、英語学の3分野にわたり、各分野とも充実した内容を持っています。イギリス文学では第一次テキスト重視の重厚な文学研究の伝統が継承され、現在では18世紀以降の小説研究に力点が置かれています。アメリカ文学では19世紀及び20世紀の主要作家を中心に教育・研究が進められています。英語学では事実の理解と理論的考察をともに重視し、統語論、英語構文論、生成文法理論研究、ならびに語用論、意味論、音声学等の講義が行われています。

これら三分野にわたり英文研究室は、九州内外の大学で教育研究に活躍する数多くの人材を輩出しています。大学院の機関誌『九大英文学』はすでに50年を越える実績があり、質量ともに国内有数の研究誌として高い評価を得ています。また近年は学部生・大学院生ともに長期海外留学も盛んであり、言語・文学研究の国際的視野を培っています。

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教員

西岡 宣明 (NISHIOKA Nobuaki) 英語学・英文学講座/教授

  • 専門
    英語学
  • 専門分野
    統語論、生成文法理論、特に否定現象
  • 主要業績
    「話題・焦点活性化とWH-mo, XP-sika, RokunaN」(『極性表現の構造・意味・機能』開拓社、2019年)
    Negative Sensitive Items and the Discourseconfigurational Nature of Japanese(共著、Glossa 1: 33, 2016)
    『英語否定文の統語論研究』(くろしお出版、2007年)

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鵜飼 信光 (UKAI Nobumitsu) 英語学・英文学講座/教授

  • 専門
    イギリス文学、特にイギリス小説
  • 専門分野
    エミリー・ブロンテ、オースティン、ディケンズ、ハーディ、ワイルドなどの19世紀の小説家、ウルフ、E.M.フォースターなどの20世紀の小説家を研究している。
  • 主要業績
    『一九世紀「英国」小説の展開』(共著、松柏社、2014年)
    『背表紙キャサリン・アーンショー−イギリス小説における自己と外部』(九州大学出版会、2013年)
    『ディケンズ文学における暴力とその変奏』(共著、大阪教育図書、2012年)

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高野 泰志 (TAKANO Yasushi) 英語学・英文学講座/教授

  • 専門
    アメリカ文学
  • 専門分野
    アーネスト・ヘミングウェイをはじめとするアメリカ小説、およびセクシャリティ研究、アメリカ文化研究など。
  • 主要業績
    『下半身から読むアメリカ小説』(松籟社、2018年)
    『アーネスト・ヘミングウェイ、神との対話』(松籟社、2015年)
    『引き裂かれた身体―ゆらぎの中のヘミングウェイ文学』(松籟社、2008年)

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前田 雅子 (MAEDA Masako) 英語学・英文学講座/准教授

  • 専門
    英語学
  • 専門分野
    統語論、生成文法理論、特にカートグラフィー、削除現象
  • 主要業績
    「日本語における相対的最小性の欠如について」(『コーパスからわかる言語変化・変異と言語理論3』 開拓社、2022年)
    『カートグラフィー(最新英語学・言語学シリーズ5)』(共著、開拓社、2020年)
    Derivational Feature-based Relativized Minimality (Kyushu University Press, 2014)

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イアン・トゥイディ(Iain TWIDDY)英語学・英文学講座/准教授

  • 専門
    アイルランド文学、英米文学
  • 専門分野
    現代詩、田園詩・飢饉・エコロジーの表象、エレジー、古典文学、表象の倫理、クリエイティヴ・ライティング
  • 主要業績
    Cancer Poetry (Palgrave Macmillan, 2015)
    Pastoral Elegy in Contemporary British and Irish Poetry (Bloomsbury, 2012)
    ‘Plath and the Pastoral’, Sylvia Plath in Context, ed. Tracy Brain (Cambridge University Press, 2019), pp. 105-14

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中村 嘉雄 (NAKAMURA Yoshio) 基幹教育院/教授

  • 専門
    アメリカ文学
  • 専門分野
    近現代アメリカ、テクノロジーと人間、クロスメディア(主に文学、SF、映画、写真分野)
  • 主要業績
    『モダンの身体:マシーン・アート・メディア』(共編著、小鳥遊書房、2022年)
    『ヘミングウェイ批評 新世紀の羅針盤』(共著、小鳥遊書房、2022年)
    『ヘミングウェイ批評 三〇年の航跡』(共著、小鳥遊書房, 2022年)
    『アメリカン・モダニズムと大衆文学─時代の欲望/表象をとらえた作家たち』
    (共著、金星堂、2019年)
    『Inside and Out─American Culture and Society』(共著、金星堂, 2022年)
    「優生学エリートの皮肉─「エリオット夫妻」におけるイェーガー・バスローブとマシーン」、『ヘミングウェイ研究』第24号(2023年)55-64頁

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