文学部 人文学科 人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
地域福祉社会学講義 VII
Sociology of Community Welfare (Lecture VII)
講義題目  「犯罪・非行からの離脱」および「薬物依存と生(生命・生活・生涯)」に関する社会学的考察
埼玉県立大学保健医療福祉学部 准教授 相良 翔
科目ナンバリングコード: LET-HUM3873J
講義コード:
2025 後期
集中
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2025/7/31 (22:45)
授業の概要 本講義では、「犯罪・非行からの離脱」および「薬物依存と生(生命・生活・生涯)」というテーマについて、社会学的な視点から考察することを目的とする。これらのテーマは、福祉・医療・犯罪といった複数の領域を架橋するものであり、そして「生(生命・生活・生涯)」への着目は、必然的にその生活環境である地域社会にも関心を広げることになる。講義では、担当教員のこれまでの研究成果にも触れながら、受講者とともにこのテーマを多角的に探究していく。

(This course aims to sociologically examine the themes of “Desistance from Crime and Delinquency” and “Drug Dependence and Life.” These topics bridge multiple academic areas, including welfare, healthcare, and criminal justice, and focusing on “Life” inevitably leads to an exploration of the surrounding local communities in which that life unfolds. Throughout the course, we will engage with these issues from various perspectives, drawing on the instructor's prior research and encouraging collaborative inquiry with students.)
キーワード : 犯罪・非行からの離脱、薬物
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 2月第1週目もしくは第2週目の開講を予定する。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_A-1 [主体的な学び]
深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
講義内容を深く理解し、独自の問いを立てて探究し、創造的かつ批判的な視点から分析・議論ができる。 講義で扱うテーマに即して適切な問いを立て、一定の批判的視点から考察・議論ができる。 与えられた課題やテーマについて、基本的な理解に基づく考察ができるが、独自性や批判性にはやや欠ける。 自ら問いを立てる姿勢が乏しく、表面的な理解にとどまり、深い考察や批判的な検討が行えていない。
U_A-2 [協働]
多様な知の交流を行い、他者と協働し問題解決にあたることができる。
他者の意見を的確に理解し、建設的に意見を交わしながら、グループの議論を積極的に前進させることができる。 他者と協働し、意見交換を通じてグループ課題の達成に貢献することができる。 必要最低限の意見交換や協働には参加しているが、積極性や対話的姿勢にやや欠ける。 他者との意見交換や協働に消極的であり、学習共同体への貢献が十分とは言えない。
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
専門文献の主張・論理構造を的確に把握し、他の文献や自身の意見と関連付けて高度な分析ができる。 専門文献の要点を正確に理解し、内容に即した考察を行うことができる。 専門文献の内容をおおよそ理解しているが、分析が浅く、重要な論点の把握に甘さがある。 専門文献の理解や分析が不十分で、論点の把握や批判的検討が行えていない。
U_C-1-3 [表現力]
学問的な討論の場で、他者の意見を理解するとともに、自分の意見を明確に表現し、有効なコミュニケーションを取ることができる。
議論において論理的かつ明確に意見を述べ、他者の意見をふまえた応答や対話ができる。 自分の意見を整理して伝えることができ、他者の発言にも適切に対応できる。 基本的な表現はできているが、意見の整理や対話の深まりには課題がある。 自分の意見を明確に述べることが難しく、他者との議論や対話に積極的に参加できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府歴史空間論専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 本講義は対面による集中講義(3日間・各日5コマを予定)として実施します。授業は、担当教員による解説に加え、文献講読・ディスカッション・グループワーク・ヒヤリング(遠隔を予定、可能であれば対面)など、多様な学習活動を組み合わせて展開します。

受講者には、文献に基づく積極的な意見表明や他者との対話的な学びが求められます。また、講義内での発言や貢献度も成績評価の一部となります。最終的には、各テーマをふまえて自身の問いを掘り下げるレポートを提出することで、学びの定着と発展を図ります。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ・文献講読(紙媒体テキスト)
・スライド資料(電子媒体)を用いたレクチャー
・板書による要点整理
・グループディスカッション
・ヒヤリング(映像・音声資料を含む場合あり)

 使用する文献およびは事前に配布または指示しますので、受講者はテキストを持参し、書き込みやメモをしながら読み込むことが求められます。スライド資料は共有する予定です。また、理解を深めるために、映像・音声資料を一部使用する可能性があります。
 受講者には、これら複数の情報媒体に能動的に関わりながら、主体的に学びを深めていく姿勢が求められます。
参考書 : 参考書については別途受講予定者に連絡します。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 進度: オリエンテーション
内容: 講義の目的・構成・評価方法の説明/「離脱」「依存」「生(生命・生活・生涯)」というキーワードの関係性についての導入
行動目標: 講義の全体像を理解し、今後の学びに向けた関心や問題意識を明確にする
配布資料を読み返し、講義の3テーマに関する自分の関心や疑問を書き出す(30分)
2 進度: 犯罪・非行からの離脱@
内容: 文献@の講読と解説、ディスカッション
行動目標: 犯罪・非行からの離脱をめぐる理論的な視点を理解する。
グループワーク 文献@を通読し、キーワードの抽出、要約および自身の考察などを記述する(60分)
3 進度: 犯罪・非行からの離脱A
内容: 文献Aの講読と解説、ディスカッション
行動目標: 離脱支援の実践的側面についての理解を深める。
グループワーク 文献Aを読み、キーワードの抽出、要約および自身の考察などを記述する(60分)
4 進度: 犯罪・非行からの離脱B
内容: 文献検討のまとめ、ヒヤリングに向けた準備
行動目標: 本テーマに対する自らの問いを形成し、対話的に深める態度を養う。
グループワーク 根拠に基づき、インタビュー項目を2〜3つ考えてみる(30分)
5 進度: 犯罪・非行からの離脱C
内容: 現場へのヒヤリング、その内容共有・ふり返り・考察の整理
行動目標: 現場のリアリティを捉え、離脱を多面的に捉える視点を獲得する。
グループワーク ヒヤリング内容をふり返り、印象に残った言葉や場面をノートにまとめる(45分)
6 進度:犯罪・非行からの離脱D
内容:本テーマの小括
行動目標:犯罪・非行からの離脱というテーマに関する学習をまとめ、考察を深める。
グループワーク 離脱に関する自分なりの見解をまとめる(45分)
7 進度: 薬物依存と生(生命・生活・生涯)@
内容: 文献@の講読と解説
行動目標: 薬物依存と回復を「〈生〉の経験」として捉える視点を理解する
グループワーク 文献@を通読し、キーワードの抽出、要約および自身の考察などを記述する(60分)
8 進度: 薬物依存と生(生命・生活・生涯)A
内容: 文献Aの講読と解説
行動目標:支援実践の具体的なあり方と地域との関係について理解を深める。
グループワーク 文献Aを通読し、キーワードの抽出、要約および自身の考察などを記述する(60分)
9 進度: 薬物依存と生(生命・生活・生涯)B
内容: 文献検討のまとめ、ヒヤリングに向けた準備
行動目標: 本テーマに対する自らの問いを形成し、対話的に深める態度を養う。
グループワーク 根拠に基づき、インタビュー項目を2〜3つ考えてみる(30分)
10 進度: 薬物依存と生(生命・生活・生涯)C
内容: 現場へのヒヤリング、その内容共有・ふり返り・考察の整理
行動目標: 現場のリアリティを捉え、離脱を多面的に捉える視点を獲得する。
グループワーク ヒヤリング内容をふり返り、印象に残った言葉や場面をノートにまとめる(45分)
11 進度:薬物依存と生(生命・生活・生涯)D
内容:本テーマの小括
行動目標:犯罪・非行からの離脱というテーマに関する学習をまとめ、考察を深める。
グループワーク 薬物依存と〈生〉に関する自分なりの見解をまとめる(45分)
12 進度: 研究姿勢@
内容: 調査における「まなざし」と倫理についての講義と検討
行動目標: フィールド調査における研究者の立場性や倫理的課題を理解する。
グループワーク 講義で扱った内容から、倫理的に気になった箇所を抜き出して理由を記述(30〜45分)
13 進度: 研究姿勢A
内容: ディスカッションと自己の研究姿勢のふり返り
行動目標: 「調査すること」の意味を問い直し、他者と共に考える姿勢を養う
グループワーク 自分の調査者としての立場性について、考察する(45分)
14 進度: レポート準備・振り返り
内容: 各テーマを横断したふり返りとレポート構想の整理
行動目標: 自らの学びをまとめ、レポートに向けての視点や構成を明確にする
グループワーク 自分の問いを1つ設定し、レポートの構成案(仮タイトル・見出し)を考える(60〜90分)
15 進度: まとめ
内容: 全体の振り返りと受講者の意見共有、今後の学びへの接続
行動目標: 3つのテーマを通して得た知見を再確認し、自身の問題関心を言語化する
グループワーク 講義全体のふり返りを書き、自分にとって印象深かった場面や学びを整理する(60分)

成績評価
観点→
成績評価方法
U_A-1
[主体的な学び]
U_A-2
[協働]
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-1-3
[表現力]
備考(欠格条件、割合等)
出席
授業への貢献度
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 本講義は集中講義として実施されるため、講義期間中は、休憩時間や講義終了後に随時ご相談いただけます。講義内容やレポート、文献の読み方など、気になる点があれば気軽にお声がけください。

講義期間前後での相談をご希望の場合は、メールでご連絡いただければ、必要に応じてオンライン(Zoom等)での対応も可能です。できるかぎり、皆さんの学びを支援したいと考えています。

授業以外での学習に当たって : この講義では、@犯罪・非行からの離脱、A薬物依存と〈生〉、Bこれらのテーマに取り組むうえでの研究姿勢という、3つの柱を中心に進めていきます。
第1回はオリエンテーション、最終回はふり返りとまとめを予定しており、それぞれのテーマに入る前には、必要に応じて予備知識を整理するための事前学習が大切になります。
授業外の学習としては、毎回のテーマに応じて、2時間程度を目安に文献を読んだり、メモを取ったり、自分なりに考えをまとめたりすることをおすすめします。
とくに文献を読む時間は、回によっては少し多めに必要になることもありますが、無理なく、継続的に学べるよう調整しています。
授業内での議論をより充実させるためにも、「どこが気になったか」「どんな問いが浮かんだか」を意識して、授業前の時間を使ってもらえると嬉しいです。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)