人文科学府 人文基礎専攻 哲学・倫理学 分野
倫理学 専修
専修科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本倫理学特論 VIIB
Japanese Ethics (Specialized Lecture VII)B
講義題目  日本の仏教思想を考える
駒澤大学仏教学部 教授 頼住 光子
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2025 後期
集中
伊都イーストゾーン C-419 教室
M/J科目 (日本語, 古典日本語)
更新情報 : 2025/9/16 (01:19)
授業の概要 日本の思想文化を理解するために、日本倫理思想史において重要な役割を果たした「仏教思想」についてさまざまな側面から学びます。特に、古代から近世に至る代表的な思想家について主要な原典を手掛かりにその思想の特徴を検討します。また、日本仏教の源であり、日本仏教の形成に大きな影響を与えた、中国仏教、インド仏教にさかのぼって概説し、仏教の基本的な発想の特徴について考えます。

(This course examines the multifaceted dimensions of Buddhist thought, which has played a foundational role in shaping the ethical and philosophical traditions of Japan. Through critical engagement with primary texts, students will explore the distinctive ideas of representative thinkers from antiquity to the early modern period. In addition, the course offers a comparative overview of Indian and Chinese Buddhist traditions—both of which profoundly influenced the development of Japanese Buddhism. By tracing these historical and conceptual lineages, students will gain insight into the core philosophical features that define Buddhist modes of thought and their enduring impact on Japanese intellectual culture.)
キーワード : 日本仏教 仏教思想の展開
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 2月3日(火)〜2月6日(金)に実施予定
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_A-1 [修士:人文学と現代文化の理解]
人文学の知識をもとに、現代文化のあり方とそれへの多様なアプローチを説明できる。
人文学全般の多様な専門分野の知識をより深く幅広く身につけ、人文学固有の思考や方法を詳しく説明できる。 人文学全般の多様な専門分野の一般的知識を幅広く身につけ、人文学固有の思考や方法をわかりやすく説明できる。 人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を一定程度説明できる。 人文学全般の専門分野の最低限の基礎知識を身につける。
G_A-2 [修士:専修分野の知識と理解]
当該分野における研究史と方法論を説明できる。
過去の思想やその表現に対する批判的考察を通じて、人間存在を深く理解し、それを独自の方法で説明できる。 過去の思想やその表現に対する一般的考察を通じて、人間存在を深く理解し、それを説明できる。 過去の思想やその表現に対する基本的考察を通じて、人間存在を一定程度理解し、それを説明できる。 過去の思想やその表現に対する最低限の基本的考察を行える。
G_B-1-2a [修士:文献の読解力]
過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつ批判的に考察することができる。
過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつ批判的により深く幅広く考察することができる。 過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を読解し、先行研究を踏まえつつ考察することができる。 過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を読解し、自分なりに考察することができる。 過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を最低限読解することができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府歴史空間論専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員による解説(又は板書)を主とした形態であり,時折,リアクションぺーパー等による学生との問答を通じて,関連の知識を深めていきます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 頼住光子『日本の仏教思想 原文で読む仏教入門』北樹出版 2010年
参考書 : 授業中に適宜、紹介する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 第1回:イントロダクション 日本の思想における仏教の意義について具体例にそって考察します。 講義に対して予習復習を行っていただきます。予習としては、仏教用語について辞書等を引きながらその内容を確認し、引用されている文章を自分なりに理解しておくことがあげられます。
復習としては、講義時間中に紹介する関連参考文献などを読み、講義内容について自分なりにさらに理解を深めることがあげられます。以下2〜15回についても同様です。
2 第2回:仏教とは何か 仏教とは何かという問題について、仏、法(真理・教え)、僧という三つの観点から考察を加えます。
3 第3回:釈迦の生涯と教え 仏教成立の歴史的背景を検討します。その上で釈迦の生涯について仏伝資料を手掛かりとして説明します。また、釈迦の教えについて、四諦八正道や四法印を手掛かりとして説明します。
4 4.第4回:初期仏教と部派仏教 釈迦在世中および弟子等の活躍した初期仏教の時代における教団や教義について説明し、それが「根本分裂」を経て、部派仏教においてはどのように変化したのかを説明します。
5 第5回:大乗仏教 大乗仏教の基本的教義、とくに空の思想について解説します。また、般若経典、法華経、無量寿経などの代表的な大乗経典の原文を示しつつ、その思想的特徴の解明を図ります。
6 第6回:アジア各地への仏教の伝播  タイやミャンマー、スリランカ、ラオス、カンボジアなどで現在信仰されている上座部仏教(いわゆる小乗仏教)について説明し、さらに大乗仏教の伝播についても中国仏教を中心として概略を説明します。
7 第7回:古代日本の仏教思想@ 古代日本の仏教の歩みについて概観し、外来思想としての仏教がどのように定着したのかを、日本書紀説話の解読や神信仰との関係を考察することで検討します。また、儒教と仏教が日本文化に与えた影響についても考えます。
8 第8回:古代日本の仏教思想A 聖徳太子について十七条憲法を手掛かりとして検討します。また日本最古の仏教説話集である『日本霊異記』にみられる古代日本の仏教思想について考えます。
9 第9回:古代日本の仏教思想B 平安仏教の最澄と空海の生涯と思想について検討します。その際に二人に交流とその意味についても考えます。最澄については徳一との論争や新たな戒律観について、空海については即身成仏論と曼荼羅的思想の意味を中心に検討します。
10 第10回:中世日本の仏教思想@ 「専修念仏」「他力信仰」などをてがかりとして法然の浄土思想を説明した上で、その弟子である親鸞の思想の特徴を考えます。特に「自然法爾」思想の重要性とその思想的含意についてはなるべく丁寧に検討します。
11 第11回:中世日本の仏教思想A 道元の思想構造についての『正法眼蔵』の読解を踏まえながら検討します。特に、道元思想の意義についても考えます。
12 第12回:中世日本の仏教思想B 日蓮の思想について主著『開目抄』などの記述を手掛かりとして検討します。その際に、日本天台宗との関係についても言及します。さらに日本の法華信仰の諸相についても取り上げます。
13 第13回:中世日本の仏教思想C 中世日本の仏教文化の諸問題について検討します。特に禅文化を取り上げます。
14 第14回:近世日本の仏教思想 白隠や鈴木正三など近世日本の代表的な仏教思想家の思想の特徴を検討します。特に近世仏教の特徴を考えます。
15 第15回:総括 これまでの授業内容を総括し、理解度を確認するために試験を行います。

成績評価
観点→
成績評価方法
G_A-1
[修士:人文学と現代文化の理解]
G_A-2
[修士:専修分野の知識と理解]
G_B-1-2a
[修士:文献の読解力]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 100%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 正当な理由があり小テストを受験できない場合は事前にご相談ください。
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)