文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
集団心理学講義 I (社会・集団・家族心理学)
Group Psychology I
講義題目  集団心理学講義T(社会・集団・家族心理学)
福岡大学人文学部 准教授 縄田 健悟
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 前期
集中
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/10/2 (12:01)
授業の概要 集団に関する社会心理学研究に関して講義を行う。特に,集団の負の側面としての集団暴力・集団間紛争,ならびに集団の正の側面としてのチームワーク研究を中心に検討する。

(The aim of this lecture is to acquire the knowledge and theories on group processes in social psychology, particularly intergroup conflicts, group violence, and teamwork. )
キーワード : 集団間紛争,集団暴力,チームワーク
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
・講義内容を的確に理解し,自らの研究テーマや手法とを結びつけることができるようになること。
・授業で説明された様々な社会心理学研究と諸現象とを,受講生自らが発展的に解決する手立てを考案できるようになること。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特になし。必要な資料は授業日の前にダウンロードページをメールで送ります。
参考書 : 縄田健悟 (2022). 暴力と紛争の“集団心理”:いがみ合う世界への社会心理学からのアプローチ ちとせプレス
山口裕幸(編著) チーム・ダイナミックスの行動科学:組織の生産性・安全性・創造性を高める鍵はどこにあるのか ナカニシヤ出版
の2冊は本講義と関わりが深い
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 1. 全体像と導入 導入として,本授業の全体像を示す。集団研究の視点から,集団の光と影を議論していく。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
2 2. 内集団への愛着と暴力1 社会的アイデンティティ,アイデンティティ融合などを中心に,外集団への攻撃性を生み出す内集団過程を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
3 3. 内集団への愛着と暴力2 愛国心,国家主義,集合的ナルシシズムなどを中心に,外集団への攻撃性を生み出す内集団過程を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
4 4. 権威と服従 権威への服従に関する実験研究を中心に,集団が攻撃性を生み出す過程を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
5 5. 没個性化と群集 没個性化や群衆暴動を中心に,集団が暴力性を強めていく集団過程を議論する 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
6 6. 賞賛獲得と拒否回避を求めた集団暴力 賞賛獲得と拒否回避という集団内の自分の立ち位置を気にかけた心理過程が,外集団への攻撃性を生み出す過程を議論する 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
7 7. 道徳とイデオロギー 道徳と政治イデオロギーを中心に,特に政治場面を取り上げながら,攻撃性が生み出される心理過程を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
8 8. 外集団認知とステレオタイプ 社会的カテゴリー化,ステレオタイプ,集団間認知バイアスなどの研究を取り上げながら,外集団への否定的な認知が生じる心理過程を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
9 9. 外集団の脅威と非人間化 特に攻撃性を引き起こしやすい外集団への脅威と非人間化を中心に,外集団への攻撃性を引き起こす心理過程を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
10 10. 報復の連鎖と紛争激化 集団間代理報復の研究を中心に,集団間関係において報復が連鎖し,激化していく現象における心理過程を議論する 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
11 11. 紛争解消 集団間紛争や集団暴力を解消していく手法や心理過程を議論する 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
12 12. 高成果をあげるチームプロセス チームワーク研究の観点から,高い成果をあげることができるチームプロセスを議論する 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
13 13. チーム・コミュニケーション とくに,コミュニケーションの視点を中心に,チームワーク研究を議論する 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
14 14. チーム研究の実証的検討 チームを対象に研究していくための実証的手法を中心に議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。
15 15. まとめと展望 授業全体を通してのまとめと展望を議論する。 事前に配布資料を読んだ上で受講し,受講後は復習を行うこと(合計120分)。

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 1.各授業の振り返りとして「フィードバックシート」への記入を求めます。(20%) 2. 講義内容を的確に理解し,受講生自らの研究や活動に結びつけて考えられていることを基準に「最終レポート」を提出してもらいます (80%)

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時受け付けます。なお、可能な限りメールで事前にアポイントメントを取るようにしてください。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)