|
人文科学府 言語・文学専攻 日本・東洋文学 分野 国語学・国文学 専修 専修科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
Methods of Japanese Linguistics (Specialized Lecture I)
|
科目ナンバリングコード: 講義コード: 2026 前期 毎週 木曜1限 伊都イーストゾーン 教員室 教室 M/J科目 (日本語, 古典日本語) |
| 授業の概要 |
古事記・日本書紀・萬葉集を主たる資料としてきた上代語研究は、二〇〇〇年前後に木簡や正倉院文書といった一次資料が研究に多く導入されたことで、これまでの記紀萬葉が上代の言語運用全体の中でいかに局所的・局限的なものであったかという反省に直面することになった。資料の偏在という原理的制約を抱えつつも、可能な限り資料の"背後"を見据えた仮説を提起し、上代の人々の言語生活を総体的に把握する視座が求められている。「言語生活」とは、ソシュールの言語観に異を唱えた時枝誠記によって浸透した用語であり、西尾実など国語教育との関係の中でも一時期活発に用いられたが、この用語が近時の上代語研究において新たな意味や装いをもって立ち現れてきている。以上の立場に基づき、上代語研究を言語生活論という観点で語り直してみるのが本講義の趣旨である。 講義のレベルは高度であり、一定の難しさを維持する。専門的な用語や知識を必要とする皮相な難解さではなく、粘り強く自分自身の常識を疑い、時間と実存をかけて悩まねばならない難しさを追求する。講義は、様々な発展的逸脱および創造的連想によって語りが愉快に錯綜・拡散する(これを伝統的な国文学では「雑談(ざうたん)」という。佐竹昭広『古語雑談』岩波新書を見よ)ことから、決して本筋通りには進まない可能性があること、そのために学問的な展開可能性(いまだ可能的潜在性にとどまる。未熟とは成熟可能性の言い換えに他なるまい)に満ち満ちていることを了承されたい。 第1講 導入 春休み中に考えたこと 第2講 基礎論(1)萬葉集と帝国主義 第3講 基礎論(2)古事記・日本書紀の方法 第4講 基礎論(3)上代特殊仮名遣と資料的性格 第5講 言語生活論序説 人麻呂歌集と日本語表記史 第6講 言語生活各論(1) 歌を書くということ 第7講 特別回 九州大学国語学・国文学研究室100周年企画 春日政治と高木市之助 第8講 言語生活各論(2) コトタマ(言霊)の基本構造 (This course focuses on the Japanese language of the Nara period. (Students should be able to understand ancient Japanese with little or no translation.)) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
キーワード : 奈良時代語(上代語)、記紀萬葉、木簡、言語生活 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : 高等学校レベルの古典日本語の知識があること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 特記事項 |
教職 : 資格 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 到達目標 |
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ(2025年度版) 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ(2025年度版) 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ(2025年度版) 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ(2025年度版) 九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府人文基礎専攻・カリキュラムマップ(2025年度版) 九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府歴史空間論専攻・カリキュラムマップ(2025年度版) 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻・カリキュラムマップ(2025年度版) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 授業方法 |
テキスト : 毎回、資料を配布する。 参考書 : 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 学習相談 |
学習相談 : メールで相談に応ずる。 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : できる限りのことをしますので、小さなことでも遠慮なく相談してください。 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||