文学部 人文学科 歴史学コース
西洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等:
ヨーロッパ史学講義 IVB
European History (Lecture IV)B
講義題目  「境界」のドイツ近現代史
准教授 今井 宏昌
科目ナンバリングコード: LET-HUM2434J
講義コード:
2026 冬クォータ
毎週 火曜2限
伊都イーストゾーン A-118 教室
M/J科目 (日本語, German)
更新情報 : 2026/4/4 (01:03)
授業の概要  エルンスト・モーリッツ・アルントが1813年に作詞した「ドイツ人の祖国とは何か」は、文字通り「ドイツ人の祖国」がどこまでの範囲を指すのかを問うている(https://youtu.be/-9OUJcbgnXg)。しかしこうした「境界」は、歴史の流れの中で常に揺れ動くものであった。
 本講義はそのような「境界」の問題を軸にドイツ近現代史を捉えることを目的とする。東西南北それぞれの方向にどのような「境界」問題が生じていたのかを、19世紀のドイツ帝国建設から20世紀の東西分断までの時期を対象に論じていく。

(This course provides an in-depth examination of specific aspects of Modern and Contemporary European History. The course also touches on relevant topics in the "Borders" in Modern and Contemporary German History.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 本講義を受講する場合は、基本的にヨーロッパ史学講義IVA(秋クォータ・火曜2限)も受講すること。もし本講義のみの受講を希望する場合は、事前に教員に相談すること。

この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)開講科目に該当する。同プログラムについて、詳しくは以下のサイトを参照のこと。https://eu.kyushu-u.ac.jp/eudp/
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。 人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質をある程度理解できる。 人文学の基礎知識を持つ。 人文学の基礎知識に不足する。
U_B-3b [歴史学コース固有の課題]
先行研究を批判的に読む中で自らの問題関心を鋭敏にし、史・資料を解読し史跡を調査することにより、自らの視角から、ある特定の地域と時代の社会像を復原できる。
境界研究との関連から、現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。 境界研究との関連から、現代世界における様々な人文現象や社会問題をある程度理解し説明できる。 境界研究と現代世界における様々な人文現象や社会問題との関連について理解できる。 境界研究と現代世界における様々な人文現象や社会問題との関連についての理解に不足する
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府歴史空間論専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : シュテファン・クロイツベルガー(伊豆田俊輔訳)『ドイツ=ロシアの世紀 1900-2022(上・下)』(白水社、2025年)
ユーリー・コスチャショーフ(橋本伸也/立石洋子訳)『創造された「故郷」:ケーニヒスベルクからカリーニングラードへ』(岩波書店、2019年)
アレクサンダー・C・ディーナー/ジョシュア・ヘーガン(川久保文紀訳)『境界から世界を見る:ボーダースタディーズ入門』(岩波書店、2015年)
ウルリヒ・メーラート(伊豆田俊輔訳)『東ドイツ史 1945-1990』(白水社、2019年)
ディーター・ランゲヴィーシェ(飯田芳弘訳)『統一国家なき国民:もう一つのドイツ史』(みすず書房、2023年)
足立芳宏『近代ドイツの農村社会と農業労働者:「土着」と「他所者」のあいだ』(京都大学学術出版会、1997年)
足立芳宏『東ドイツ農村の社会史:「社会主義」経験の歴史化のために』(京都大学学術出版会、2011年)
飯田芳弘『想像のドイツ帝国:統一の時代における国民形成と連邦国家建設』(東京大学出版会、2013年)
板橋拓己『中欧の模索:ドイツ・ナショナリズムの一系譜』(創文社、2010年)
伊藤定良『異郷と故郷:ドイツ帝国主義とルール・ポーランド人』(東京大学出版会、1987年/改訂新版:有志舎、2020年)
伊藤定良『ドイツの長い一九世紀:ドイツ人・ポーランド人・ユダヤ人』(青木書店、2002年)
伊藤定良『近代ドイツの歴史とナショナリズム・マイノリティ』(有志舎、2017年)
内田日出海/谷澤毅/松村岳志編『地域と越境:「共生」の社会経済史』(春風社、2014年)
岡部みどり編『人の国際移動とEU:地域統合は「国境」をどのように変えるのか?』(法律文化社、2016年)
河合信晴『政治がつむぎだす日常:東ドイツの余暇と「ふつうの人びと」』(現代書館、2015年)
川喜田敦子『東欧からのドイツ人の「追放」:二〇世紀の住民移動の歴史のなかで』(白水社、2019年)
北村厚『ヴァイマル共和国のヨーロッパ統合構想:中欧から拡大する道』(ミネルヴァ書房、2014年)
衣笠太朗『旧ドイツ領全史:「国民史」において分断されてきた「境界地域」を読み解く』(パブリブ、2020年)
衣笠太朗『ドイツ帝国の解体と「未完」の中東欧:第一次世界大戦後のオーバーシュレージエン/グルヌィシロンスク』(人文書院、2023年)
近藤潤三『忘れられた独裁国家:東ドイツの形成』(木鐸社、2020年)
今野元『マックス・ヴェーバーとポーランド問題:ヴィルヘルム期ドイツ・ナショナリズム研究序説』(東京大学出版会、2003年)
今野元『多民族国家プロイセンの夢:「青の国際派」とヨーロッパ秩序』(名古屋大学出版会、2009年)
佐藤成基『ナショナル・アイデンティティと領土:戦後ドイツの東方国境をめぐる論争』(新曜社、2008年)
妹尾哲志『戦後西ドイツ外交の分水嶺:東方政策と分断克服の戦略 1963〜1975年』(晃洋書房、2011年)
田中きく代[他]編『境界域からみる西洋世界:文化的ボーダーランドとマージナリティ』(ミネルヴァ書房、2012年)
谷喬夫『ナチ・イデオロギーの系譜:ヒトラー東方帝国の起原』(新評論、2012年)
星乃治彦『東ドイツの興亡』(青木書店、1991年)
水野博子/川喜田敦子編『ドイツ国民の境界:近現代史の時空から』(山川出版社、2023年)
授業資料 : 資料等はMoodleで配布する。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 はじめに:ヴァイマル共和国の「境界」A
2 第三帝国の「境界」@
3 第三帝国の「境界」A
4 戦後ドイツの「境界」@
5 戦後ドイツの「境界」A
6 現代ドイツの「境界」@
7 現代ドイツの「境界」A
8 おわりに

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-3b
[歴史学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 80
毎回の質問・感想 20

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : Moodleを利用するため、ネットを利用できるPCの持参が必要となる。またMoodleによる質問・感想の提出は、授業終了後30分で締め切るため注意すること。
学習相談 学習相談 : オフィスアワーのほか、必要であれば個別に面談(その際、事前に連絡すること)。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)