文学部 人文学科 歴史学コース
西洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等:
ヨーロッパ史学講義 IIIB
European History (Lecture III)B
講義題目  「感染」と「衛生」のドイツ近現代史
准教授 今井 宏昌
科目ナンバリングコード: LET-HUM2433J
講義コード:
2026 夏クォータ
毎週 火曜2限
伊都イーストゾーン A-118 教室
M/J科目 (日本語, German)
更新情報 : 2026/4/4 (00:29)
授業の概要  周知のように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に猛威を振るってから6年が経ち、その脅威も次第に忘れられつつある。ただし人類の歴史、とりわけ近現代史を振り返ってみると、それはウイルス流行とそれへの対処の歴史でもあった。
 本講義ではドイツ近現代史を軸としながら、国家や社会、そして人びとがウイルス「感染」とどのように向き合い、また対応策としての「衛生」をどのように構築していったのかを、具体的な政策のみならず、政治的・文化的なイメージのレヴェルまで含めて検討する。

(This course provides an in-depth examination of specific aspects of Modern and Contemporary European History. The course also touches on relevant topics in the "Infection" and "Hygiene" in Modern and Contemporary German History.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 本講義を受講する場合は、基本的にヨーロッパ史学講義IIIA(春クォータ・火曜2限)も受講すること。もし本講義のみの受講を希望する場合は、事前に教員に相談すること。

この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)開講科目に該当する。同プログラムについて、詳しくは以下のサイトを参照のこと。https://eu.kyushu-u.ac.jp/eudp/
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業 https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=71841
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。 人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質をある程度理解できる。 人文学の基礎知識を持つ。 人文学の基礎知識に不足する。
U_B-3b [歴史学コース固有の課題]
先行研究を批判的に読む中で自らの問題関心を鋭敏にし、史・資料を解読し史跡を調査することにより、自らの視角から、ある特定の地域と時代の社会像を復原できる。
「感染」と「衛生」研究との関連から、現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。 「感染」と「衛生」研究との関連から、現代世界における様々な人文現象や社会問題をある程度理解し説明できる。 「感染」と「衛生」研究と現代世界における様々な人文現象や社会問題との関連について理解できる。 「感染」と「衛生」研究と現代世界における様々な人文現象や社会問題との関連についての理解に不足する
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府歴史空間論専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻・カリキュラムマップ(2025年度版)
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : F・K・カウル(日野秀逸訳)『アウシュヴィッツの医師たち:ナチズムと医学』(三省堂、1993年)
ハインツ・ゴルヴィツァー(瀬野文教訳)『黄禍論とは何か:その不安の正体』(中央公論新社、2010年)
ウォルター・シャイデル(鬼澤忍/塩原通緒訳)『暴力と不平等の人類史:戦争・革命・崩壊・疫病』(東洋経済新報社、2019年)
ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰訳)『銃・病原菌・鉄(上・下)』(草思社、2012年)
クラウス・テーヴェライト(田村和彦訳)『男たちの妄想(T・U)』(法政大学出版局、1999-2004年)
ロバート・N・プロクター(宮崎尊訳)『健康帝国ナチス』(草思社、2015年)
クリスチアン・プロス/ゲッツ・アリ編(林功三訳)『人間の価値:1918年から1945年までのドイツの医学』(風行社/開文社出版、1993年)
ウィリアム・H・マクニール(佐々木昭夫訳)『疫病と世界史(上・下)』(中央公論新社、2007年)
レギーナ・ミュールホイザー(姫岡とし子監訳)『戦場の性:独ソ戦下のドイツ兵と女性たち』(岩波書店、2015年)
飯島渉『感染症の歴史学』(岩波書店、2024年)
磯部裕幸『アフリカ眠り病とドイツ植民地主義:熱帯医学による感染症制圧の夢と現実』(みすず書房、2018年)
柿本昭人『健康と病のエピステーメー :19世紀コレラ流行と近代社会システム』(ミネルヴァ書房、1991年)
神奈川大学評論編集専門委員会編『医学と戦争:日本とドイツ』(御茶の水書房、1994年)
金子光男『汚水処理の社会史:19世紀ベルリン市の再生』(日本評論社、2008年)
川越修『性に病む社会:ドイツある近代の軌跡』(山川出版社、1995年)
川越修『社会国家の生成:20世紀社会とナチズム』(岩波書店、2004年)
北村昌史『ドイツ住宅改革運動:19世紀の都市化と市民社会』(京都大学学術出版会、2007年)
美留町義雄『鷗外のベルリン:交通・衛生・メディア』(水声社、2010年)
見市雅俊『コレラの世界史』(晶文社、1994年)
見市雅俊[他]『青い恐怖 白い街:コレラ流行と近代ヨーロッパ』(平凡社、1990年)
宮崎揚弘『ペストの歴史』(山川出版社、2015年)
宮崎千穂編『近代ユーラシアの帝国医療:風土病・流行病・パンデミック』(ミネルヴァ書房、2026年)
村上宏昭『「感染」の社会史:科学と呪術のヨーロッパ近代』(中央公論新社、2021年)
歴史学研究会編『コロナの時代の歴史学』(績文堂出版、2020年)
授業資料 : 資料等はMoodleで配布する。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 はじめに:ドレスデン国際衛生博覧会A
2 性病と第一次世界大戦@
3 性病と第一次世界大戦A
4 「人種衛生学」とナチズム@
5 「人種衛生学」とナチズムA
6 ナチ強制収容所と人体実験@
7 ナチ強制収容所と人体実験A
8 おわりに

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-3b
[歴史学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 80
毎回の質問・感想 20

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : Moodleを利用するため、ネットを利用できるPCの持参が必要となる。またMoodleによる質問・感想の提出は、授業終了後30分で締め切るため注意すること。
学習相談 学習相談 : オフィスアワーのほか、必要であれば個別に面談(その際、事前に連絡すること)。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)