2023年2月28日15:00~16:30 人社系協働研究・教育コモンズ企画オムニバスセッション「知の形成史#6」
記事投稿日:2023.01.17
イベント
2月28日に人社系協働研究・教育コモンズのオムニバスセッション「知の形成史」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。
第六回目は法学研究院から、熊野直樹先生をお呼びして、麻薬をめぐる20世紀の世界の歴史についてお話をお伺いしていきます。
日時:2023年 2月28日(火) 15:00~16:30
▶ 熊野直樹(九州大学法学研究院教授 政治学部門)
「麻薬とドイツ=東アジア関係―満洲大豆からナチ阿片へー」
今年はヒトラー内閣成立90周年ですが、ナチズム体制の成立過程を卒論以来、研究してきました。その際、通商政策を事例に追究してきました。その後、重要な貿易品が満洲大豆だったことがわかり、ドイツと「満洲国」間の通商関係を研究するようになりました。その結果行き着いたのが阿片です。それは或る史料を偶然発見したことによります。第二次大戦中ドイツは満洲大豆に代わって阿片を輸入していました。さらに阿片以外の麻薬をドイツは「満洲国」以外の東アジアと取引していた事実が判明しました。この知的軌跡を私は「わらしべ長者」史観と呼んでいます。まさに麻薬研究は「麻薬」であり、ここでは本研究の醍醐味についてお話しします。
▶聞き手:今井宏昌(九州大学人文科学研究院准教授)
司会:蛭沼芽衣(九州大学人文科学研究院助教)
場所:九州大学伊都キャンパス E-C-203会議室
オンライン会議形式(Zoom)併用
申込方法:下記サイトへアクセスして、事前登録をしてください。
http://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/event_17.html
お問合せ先:九州大学 人社系協働研究・教育コモンズ
Email: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp(★を@に変更してください)